ある疑問からはじまったサービス
税理士として独立ししばらくして、ネットショップを運営するお客様と顧問契約をさせて頂きました。
その時のお客様は、なぜか「会計が・今の経営状態が全然わからない」という状況でした。
そもそもECは、それこそITを駆使したネットビジネスのひとつでもあり、会計データをきちんとつくって利益計算をするなんてごくごく当たり前のことを、ごくごく当たり前のようにタイムリーに把握できているはず、という思い込みが私にはありました。
しかし、それは違いました。
急成長している間におざなりに
ネットショップは何かのきっかけがあれば一気に大きくなることも可能です。テレビで商材が紹介された、ブームに乗った……そのきっかけは様々ですが、それまで家族経営であくせくしながらなんとか経営してきた状況から、一気に売上も仕入も増えて、日々の業務に忙殺されていく。
結果、会計は後回しになって、何カ月も会計処理をせずにいる。
そのようなお客様が多いことに気づきました。それ以外にも、顧問税理士がECを理解していないために、無理・無駄な会計処理を「わけもわからず」やり続けているお客様、ただただ今の経営状態を把握できずに不安にかられている経営者。
時に、急成長に現金が追い付かず、多額の借入金を抱え、やりくりに苦慮しているお客様もいらっしゃいました。そう、現金がない、けど、会計もできていない。明日の、来月末の資金繰りがよくわからない。そんな危機的な状況のお客様もいらっしゃいました。
どうすれば、この状況を脱することができるのか。安心して経営をすることができるのか。お客様と一緒に取り組み、進んできました。
もちろん、当初は私もECに関して強かったわけではありません。お客様の伴走者として一緒に会計データ作成に向き合ううちに、様々な解決策を提示し、ここまで進んできたのです。
苦労の末、タイムリーな把握を実現
会計処理が溜まっている状態では、どんなきれいごとを言っても何も進みません。まずは会計処理を現在に追いつける作業を行い、その間にお客様の事業の特徴や原価率、経費の内容等の把握を行います。
数か月を経てタイムリーな把握を実現した段階で、予算立て、標準原価の算定等を行い、より素早い経営判断を可能にするシステムを構築します。
今まで何カ月かけても経営状態がわからない状態が続いていたのに、きちんと把握して経営判断ができる状態になる。お客様の安心でき、我々もやりがいを感じられる。その仕事が、この「ECビジネス支援」なのです。